幼い頃からの夢だった保育士。しかし現場は壮絶な女の世界。辞めた今、もう二度と現場には戻りたくないと感じている。

7年保育士として働いたルイと申します。私が保育士を辞めたのは、現場の酷い人間関係が原因でした。

幼い頃からの夢だった保育士。その夢を叶えるためならと、どんな辛い実習も試験も乗り越えててきました。そして、やっとその夢が叶い、希望に満ち溢れた状態で保育士になりました。
しかし、実際の現場は壮絶なものでした。
1年目の時に配属されたのはフリーという立場で、各クラスの補助に入るという立場でした。女だけの世界。驚くほどの厳しい上下関係で、先輩には重い荷物を持たせてはいけない、常に先輩たちの動きを把握して先回りして雑用をこなす、理不尽なことでも、先輩がダメと言えば意見することも、反論も禁止、お茶出しからコピーなど、OLさんでもあまりやらなくなって来ているような雑用が中心で、保育士という仕事とは程遠いような、ただの雑用係と先輩たちのお世話係でした。
子どもたちと接する時間も少なく、1年目は特に、何のために保育士になったんだろうと葛藤することが多かったです。
2年目以降は担任を持たせてもらえることになり、やっと保育士として仕事ができると思っていました。やりがいを感じ始めた反面、ペアを組む先輩次第では、常に叱られたり、八つ当たりされたりすることも多く、毎日のように辞めたいと思うようになっていきました。
1番辛かったのは、職場の人間関係。先輩に気に入られないとそこに居場所はなく、ゴマスリが上手な人ほど出世していく世界だったこと。良い先輩ほど、寿退社などでどんどん辞めていってしまう現場だったので、残る先輩や主任は売れ残った、癖ありの人たちばかり。主任という立場にも関わらず、揉め事に巻き込まれたくないからか、救いの手は差し伸べてくれない。1~2年目の先生なんかは、精神的に限界が来て、病んで辞める人、ある日突然連絡が取れなくなり飛んでしまう人もいました。
そんな現場でも、子どもたちのためと数年続けていましたが、私がもう続けられないと思ったのは、とある先輩の妊娠によるいじめでした。
結婚後も続けていた先輩で、他の先輩とは比べものにならないくらい、後輩思いで、子ども思いで、どんなに上司に辛く当たられても、その先輩がフォローしてくれたから続けてこれたという先生も多かったです。
その先輩に妊娠が発覚した途端、上司は妬みもあってか、いじめと思われるような態度や行動ばかりするようになりました。そうしたストレスもあって、先輩は切迫流産で入院し、退職することになりました。
その事件があって、もうこの現場にいても、自分にとってのプラスはない、この現場にいたら自分の将来も潰されると思い、退職に至りました。
保育士は激務です。給料も安く、休みも少ない。持ち帰り仕事も多いです。それでも子どもたちの笑顔のため、保護者の感謝の言葉に背中を押されて、みんな日々の保育に取り組んでいます。しかし、そんな先生たちを追い詰めていくのは、安い給料でも、辛い仕事量でもなく、現場の人間関係です。今、政府は色々な対策を考えてくれていますが、現場の改革が何よりも1番大切なことなのではないかと私は感じています。